サイバーセキュリティ映画セレクション: ドキュメンタリー
作り物の侵入シーンがない作品。当事者へのインタビュー、裁判資料、事件のさなかに撮られた映像。
サイバーセキュリティ映画セレクション: ドキュメンタリー
全6回の第5回です。ここには作り物の侵入シーンはありません。当事者へのインタビュー、裁判資料、そして出来事のさなかに撮られた映像です。
シリーズ全体からひとつだけ観るなら、この回を選んでください。
Zero Days / 「ゼロデイズ」 (2016)
Stuxnetの分析です。マルウェアはどうやって隔離された施設に届き、遠心分離機に何をしたのか。
テーマ: ゼロデイ脆弱性の連鎖、盗まれた証明書で署名されたコード、リムーバブルメディアによる物理的隔離の突破、オペレーターに見せる計測値を偽装した産業用コントローラーへの攻撃、攻撃の帰属とサイバー兵器の使用ルールの問題。
Citizenfour / 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 (2014)
資料が公開へ向けて準備されていた、まさにその数日間の香港のホテルでの会合の記録です。カメラは一年後ではなく、その場で回っていました。
テーマ: 実践的な運用上の安全(電話、布をかぶってのパスワード入力、部屋の回線の切断)、記者との暗号化されたやり取り、大規模データ収集プログラム、情報源の保護と公表の準備。
The Great Hack / 「グレート・ハック」 (2019)
ケンブリッジ・アナリティカと、SNSの他愛ない診断からターゲティング政治広告に至るまでのユーザーデータの道のり。
テーマ: サードパーティーアプリとAPI権限によるデータ収集、心理的プロファイリング、マイクロターゲティングと行動の操作、削除を求める権利とそれを実際に行使する試み。
Deep Web (2015)
Silk Roadの物語をもうひとつの角度から見た作品です。匿名化技術、裁判、そしてデジタル環境でそもそも何を証明できるのかという限界。
テーマ: Torと秘匿サービス、暗号資産とブロックチェーン分析、サーバーの押収と捜査手法の適法性への疑問、デジタル証拠と法廷での検証可能性。
Kill Chain: The Cyber War on America's Elections (2020)
セキュリティ研究者が廃棄された投票機を買い取り、分解していきます。
テーマ: ハードウェアの安全性監査、古い部品と未修正の脆弱性、機器のサプライチェーン、結果の検証可能性と紙の証跡、見つけた問題の責任ある公表とベンダーの反応。
We Are Legion: The Story of the Hacktivists (2012)
画像掲示板から運動が生まれ、やがて目的の異なる集団へ分かれていく過程を追います。
テーマ: 抗議手段としてのDDoSと刑事罰としてのDDoS、晒し行為、匿名コミュニティでの調整、小さなミスによる参加者の匿名性の剥奪、法の目から見た活動と犯罪の違い。
Terms and Conditions May Apply (2013)
誰も読まない文章と、そこで実際に何に同意しているのかについての作品です。
テーマ: 利用規約と譲り渡す権利の範囲、遡及的な方針変更、国家からサービスへの要請、データの保存期間とアカウント削除後に残るもの。